ザ・ピーナッツは、この2月で11年目を迎える。

それに先立って1月22日から二週間、
東京・有楽町の目劇で特別公演「世界を駆ける可愛い花」を開く。
ちょうど十年前の二月、初舞台をふみ、芸能界にデピューした場所。
ゲストにも布施明、西郷輝彦、ピンキーとキラーズ、ザ・タイガースなどを
かわるがわる迎える予定だ。
十周年の感想は−
エミ(姉)「気がついたら十年過ぎてた。人間って、苦しいことは忘れちゃうのね。
思い出しても楽しいことぱかりだわ」
ユミ(妹)「そうね、,これをやりなさい。といわれて、つらい時もあったけど、
仕事がうまく行くと、そんなのは吹飛んでしまう」
エミ「ちっちゃい時から歌は好きだった、まさかそれが職業になるとはね……」
ユミ「もう何曲歌ったか覚えてないわ、テレビのレギュラー番組が週二本でしょ。
そこで必す新しいを出すから…ええと」
エミ「週に最低三曲は新し歌があるわね。すると、もう千五百曲以上かな。
もちろん一回ぽっきりきりのもあるし、全部、レパートリーになってるわけじゃないけど」
工ミ「踊りができるようになったのはシャホン(日本チレビ系「シャポン壬ホリデー」)のおかげね。自分のテレピ見たこと?あるわよ」
ユミ「ほかの人のとくらぺて見て刺激になるわね。
だけど踊りではドイツに行った時にイピられたわね」
エミ、「一生懸命やっても、“きょうはおばあちゃんみたい”だなんて。
翌日がんばってやると“きょうはおかあさんだ”とチビチビしぼられたなあ。
もっと若々しくやれということなんだけど。
ユミ「時には抵抗して、わたしたちは歌手で踊り手ではないなんて思ったこともあるわ」
エミ「遊ぶヒマもないけど、ゴーゴーをみに行ったりしてる。
流行に遅れないようにね」
ユミ「ほんとに遊びたいときは、やたらいそがしかったから、
もう遊んで歩かなくなっちゃったのかしら」
エミ「十年だもの、歌に責任をもたなくちゃあ。それにもう年ごろだし、
理想の男性がいたら結婚したいと思ってるんだけど、みつからないんだなあ」
ユミ「そうねえ」
そばから中尾ミエが「私たち、みんなその点はだらしがないんだから」と笑った。
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