ザ・ピーナッツが引退公演で歌った歌に16年間の思いを綴った“帰り来ぬ青春”がありますが、もう一曲、公演の冒頭で歌われた“風のささやき”と言うのも皆さんご存知だと思います。
どちらもザ・ピーナッツの16年間の思い出をドラマチックに歌っています。
ピーナッツのファンの皆さんはご存知だと思いますが、元々15年を機に引退を考えていたと言うザ・ピーナッツ。
そんな時期の公演の一部を録音したテープをパンプさんからお借りしました。
コンサート会場で録音されたものなので音質はよくありませんが、その中で興味深い曲がありした。
“風のささやき”
えー、あたくしたちもデビューいたしまして今年で丁度3年になります。
(会場から笑い声)
正直・・15年でございます。老けたわねぇ。
(ここで“風のささやき”のイントロが流れ始める。)
今年になって雑誌や新聞の人たちによーく聞かれます。
「ピーナッツさん、15年を迎えたご感想は?」
あたくしたちは答えます。
いつの間にか15年経ってしまった。
そして引退公演と同じく♪ルルル〜 と歌い始めます。
アレンジも歌詞も引退公演のときと同じなんですが、一箇所だけ違う部分がありました。
『時計の針が16年の 時を刻んでくるくるまわる』と言うところが
『もう15年と人は言うけど まだこれだけしか経ってはいない』となっていました。
元々は15年間の思いを綴った記念の曲的なものだったんでしょうか。
ずっと引退公演の時の歌詞を聴いていたので、今回の歌詞は新たな発見なんですが、少し変な気持ちもしました。
この時のピーナッツさんたちはどう言う思いでこれを歌ってたのかなあ。
♪まだまだこれだけしか経ってはいない〜
ご本人たちは心の中で15年間の歌手生活を“引退”という思いを胸に秘めて歌われていたのではないか・・・。
昭和48年という年はザ・ピーナッツ15周年で初めての“リサイタル”を大阪で行っています。
多分この時のプログラムを持って全国のツアーに回ったのではないかと思いますが、下にこの時のプログラムを載せてありますのでご覧ください。 |
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