AL-3089
宮川泰リサイタル

1970年9月28日(月)東京サンケイホールで行われた宮川先生のリサイタル“ハッピー・コンサート”
後にアポロンからこんな8トラのテープが出ていました。

1970年の日本の歌謡界(ポピュラー界)のライブの臨場感と現役時代はたったの一枚しかライブレコードが出ていないザ・ピーナッツの生の歌が聴ける貴重なテープです。
この中でザ・ピーナッツは“ふりむかないで”と、なんと宮川先生と競演している“トルコ行進曲”が聴けます。
テレビの特番“さよならピーナッツ”ではピーナッツだけの“トルコ行進曲”が歌われましたがこのライブの三人の競演は結構良いです。
宮川先生の歌もとてもお上手でスキャット部分も舌がもつれずに歌われています。(笑)
“昨日の恋”は初めて歌った感じがすると言う感想が前に掲示板でありましたが、本当にこの時初めて歌ったようですね。
途中ピーナッツの二人のわずかな言葉の“ズレ”があります。
もう一曲最後の方の“MUSIC MUSIC MUSIC”の中に“シャボン玉ホリデー”のテーマソングを歌う箇所もあります。
渡辺プロオールスター総出演的なコンサートなのでザ・ピーナッツの出番も決して多くはなく、印象としては布施さんが一番多い気がします。

実はかなり前からこのテープの存在は知ってて音源も友人の伝で手元にあったんですが、やっぱり現物がないと紹介し辛い部分があったので今までお知らせしていませんでした。
宮川先生の追悼の意味合いのCD“ザ・ピーナッツsings宮川泰”製作の時も、ここに収録されている“昨日の恋”が漏れていることを知ってキングレコードに連絡しました。
結局渡辺出版に音源が残っていたのでCD化されたんですけど、と言うことはこのテープの音源が全部残ってると考えていいのかな?
だとしたらいつの日かこのテープのCD化にも期待したいところです。


今年に入ってなんとこの時のコンサートが当時テレビ中継されてたことがわかり、しかも録画したビデオを見せていただくことが出来ました。
今のようなVHSではなく全く違う規格のもので、画質も悪いんですけど、どんな感じだったのかはわかるのでキャプチャーした画像を載せます。

このビデオを見るとテープには入っていない歌手がいたり逆にテープには入っててテレビ中継ではカットされてる方もいます。
司会・進行はハナ肇さん。

オープニングはオーケストラの演奏とコーラスで“恋のバカンス”
続いて宮川先生のヒット曲を順番に披露。
ザ・ピーナッツ“ふりむかないで”
これを見てて思ったのが、“ふりむかないで”の振り付け。
1962年当時の映画の中で歌ったときの振り付けが今回も、そして引退のときも同じだと言うこと。
これってある意味すごいことじゃないかなあ。
次に出てきたのが黛ジュン。
歌ったのは“何も云わないで”
え?なんで?まりさん出てるのに。
続いて布施明
“青空の笑顔”
これもピーナッツに歌って欲しかったなあ。
そして園まりさん
なぜかタイトルが“逢いたくて”
司会のハナさんも“逢いたくて”と
一回しか言ってません。
あれま、西田さんも出ていらしたのね。
“涙のかわくまで”
この歌はやっぱりこの人しかありません。
美しすぎです。
あんまり美しいので写真二枚貼り付けます(笑)
人気絶頂の森進一。
宮川先生の演歌“花と涙”
ヒット曲の締めくくりはダーク・ダックスの
“銀色の道”

二番からは今まで登場した歌手全員が出てきてみんなで歌いました。
ここで注目はザ・ピーナッツ。
ダークと一緒だと歌いにくいだろうに、ハーモニーとメロディーをちゃんと歌っているということ。
他の歌手の声はほとんど聞こえないけどピーナッツの声は一段と高く響いています。
次はテープと順番が違うので、実際にどうだったのかわかりませんがテレビ中継では“ミュージック・ミュージック・ミュージック”のメドレーとなります。
宮川先生、ピアノに指揮に大奮闘。

ハンガリア狂詩曲2
エリーゼのために
ラ・マラゲーニャ
ウィリアムテル序曲
戦友
白鳥
乙女の祈り
ラ・ノビア
アンカー・ザ・ウェイ
アレルジャック
よさこい節
アルルの女
ドレミの歌
かかし
母さん
ボルガの舟歌
シャボン玉ホリデーのテーマ

うさぎとかめ
うさぎうさぎ
月光のソナタ
荒城の月
ハンガリア狂詩曲2
おなじみシャボン玉ホリデーの肘鉄も披露。
続いてはリサイタルのために作られた
新曲コーナー。
テープでは
“女の花園”森進一
“昨日の恋”ザ・ピーナッツ
“芝居は終わった”中尾ミエ
“汚れちまった俺だけど”北大路欣也
となってますがテレビではミエさん省略。
結局テレビにはミエさん一度も映らず。

で、森進一ですが譜面を見ながら歌ってます。

変わってザ・ピーナッツ。
舞台の両袖から登場。

ザ・ピーナッツももちろん初めて歌うんだけどちゃんと覚えてきて歌ってる。

プロ歌手としての姿勢の違いが見て取れます。

ピーナッツも西田さんに負けず美しいデス。
次にハナさんが紹介するのは
“愛のフィナーレ”なんだけど
これの紹介コメントに、ザ・ピーナッツ・ファンである私は少々ムッときました。
「4、5年前に作った曲で、出したときにはパッとしませんでした。大してみんな注目しませんでした。ところがこの人が歌うようになってからグッと脚光を浴びてきました。菅原洋一歌う“愛のフィナーレ”お聴きください」
と言うものです。
当時やっぱり“愛のフィナーレ”は菅原さんの歌っていう位置付けだったんでしょうか?
当時のピーナッツ・ファンの皆さんは“愛のフィナーレ”についてはどう思ってたのか知りたい・・。
布施さんの“再会のあとで”に続いてフィナーレは
“ウナ・セラ・ディ東京”
これも演奏のみでピーナッツの歌はありません。
エンディングは“青空のゆくえ”の演奏。
そういえばゆかりさんはこの時渡辺プロを退社していたので?このコンサートには出ていないんですね。
だからなのか“青空のゆくえ”は布施さんと大木智子という小学生くらいの女の子が一緒に歌ってます。
にぎやかで最初から最後までめいっぱい気張って作ったリサイタルって言う印象です。
あと、実際にはあったかもしれないけど宮川先生のおしゃべりが一つも収録されてないってのが少し残念。
ピアノ演奏と指揮をしてる姿はカッコいいです。

この“宮川泰ハッピーコンサート”はその後も続く恒例?の物となったようです。
昭和50年の1月13日には引退表明直前のザ・ピーナッツも出演したコンサートが開かれています。
そのときの様子はまたいつの日か・・・。


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