BCD-16436-AH
DIE PEANUTS/SOUVENIRS AUS TOKIO

01. Souvenirs aus Tokio
02. Happy Yokohama
03. Wo ist der Boy, den es zweimal gibt
04. Hey Kap'ten, fahr' nach Hawaii
05. Heut' Abend
06. Nagasaki-Boy
07. Ein weisses Pony
08. Schwarzer Peter
09. Liebe kann man nicht beschreiben
10. Hallo Liebe, bitte melden
11. Aha
12. Ein weisses Schiff
13. Bye, bye Yokohama
14. Fudschijama Moon
15. Golden Town
16. Zuckersus wie Ananas
17. Augen hast du wie Kakao
18. Peanuts Hit Medley(日本語)
19. Volkslieder Medley(with Caterina Valente)
20. Hits A Go Go Medley
   (with Caterina Valente,Silvio Francesco,
    die Sunnics,Cornel-Trio und Andere)
21. The peanut vendor
22. Cuando sali de Cuba
23. Vivre pour vivre
24. Sentimental journey
25. Tennessee waltz


◆突然舞い込んだドイツ・ベア・ファミリーからのCDリリース情報。
私が飛び上がらんばかりの興奮におちいった事は皆さんも想像に難くない事と思います。(笑)
発売元の「Bear Family Records 」という会社は、なんていって良いか・・・日本で言うとP-VINEのようなところと考えると分かりやすいでしょうか。
とにかく世界各国のオリジナル音源を元に独自に企画してすんごいレコード全集、CDボックスを出し続けいるところです。
エルビス・プレスリー、ビートルズ、コニー・フランシスなどなど本国では出ないような豪華なボックスを出している実績があります。ザ・ピーナッツと縁の深いカテリーナ・ヴァレンテにしても、私が知っているだけで1995年に6枚組CDボックス、1999年に8枚組ボックス、2001年に8枚組ボックス、2002年に6枚組ボックスなどを出し続けているし、今でもアナログ盤の生産も続けています。
そしてここの会社のファン泣かせのものが豪華なブックレットです。私が持っているカテリーナ・ヴァレンテの1995年版のボックスにしても、彼女のバイオグラフィーから各年度のレコーディング情報、出演映画、コマーシャル、豊富な写真などなどファンが喜ぶツボを心得た編集になっててファンだったら多少無理しても手元に置いておきたくなります。

前置きが長くなりましたが、今回発売されたザ・ピーナッツのCDに参りましょう。

トラック1から16
ドイツで発売されたシングル盤8枚(両面で16曲)がレコード番号順ではなくどうもレコーディングしたときの記録用番号のようですが、その順番に収録されているようです。
だから最初の4曲はシングル盤のカップリングとは曲順が違っています。
全曲ステレオ録音。

トラック17「カカオの瞳」
これはピーナッツが初めて挑戦したドイツ語の歌詞が入っているもので、今回ベア・ファミリーがその選曲にかなり気合を入れたのではないかと想像できる1曲です。
お手本はいわずと知れたカテリーナ・ヴァレンテで、2番のドイツ語の歌詞では彼女の発音そのままに歌われています。
でもこのときピーナッツはデビュー3年目で、ひたむきな一生懸命さ、というより余裕さえ感じられる歌唱になっていると思います。
この「カカオの瞳」は今現在でもキングから出ているCDで聴くことができるのでそちらをお聴きください。

そしてトラック18から20までは、私の想像ですが1967年に渡欧した際に向こうの放送局でテレビ用に録音したものではないかと思います。モノラル録音。

トラック18 「Peanuts Hit Medley」
まず、「お江戸日本橋」でザ・ピーナッツ登場!というオープニングが想像できます。
続いて日本では8月発売の新曲「恋のフーガ」を歌います。
ところがこの「恋のフーガ」今まで耳になじんでた歌詞と微妙に違うのです。まったくはじめて聞くものです。
「レコード・コレクター2003年8月号」の「ジャケット・デザイン・イン・ジャパン」のコーナーで当時の担当者の方のインタビューが載っていると言う事は以前掲示板で書いたとおりですが、それによると一番苦労したのが「歌詞」で、吹き込み自体が遅れたり歌詞が変えられたりするので最終的に原稿と歌の聴きあわせを確実にしないといけない。という苦労があったそうですが、この「恋のフーガ」もそんな決定稿になる前の録音なのか、という気がします。とにかく珍しいです。
続いては「東京バイナイト」。これは「ザ・ピーナッツ・ドリーム・ボックス」「ザ・ピーナッツ全集」に入っているので、そちらで全部聴けます。

トラック19
カテリーナ・ヴァレンテと一緒に日本の童謡、唱歌などを日本語、ドイツ語で楽しく競演しています。
とにかくカテリーナさんは御自分がピーナッツをヨーロッパで紹介出来ることがとてもうれしく、暖かく見守っているという雰囲気が漂い、プロデューサーのハインツ・キースリング氏の選曲、構成、アレンジがピーナッツの魅力を最大限引き出すことに心血注いでいることが聴いて取れます。とにかくカテリーナさん、ハインツ氏がザ・ピーナッツに愛をこめていることがとても感じられるメドレーです。
一曲目童謡の「蝶々(ちょうちょ)」をドイツ語でピーナッツとカテリーナさんが歌います。最初ちょうちょのドイツ語?と不思議な気がしたのですがこの歌は元々ドイツの歌らしいですね。知りませんでした。参照
続いてカテリーナさん自身も吹き込んでいる日本語での「お江戸日本橋」を三人で。
その他ピーナッツの日本語の「浜辺の歌」にカテリーナさんのドイツ語の「カッコー」などを絡ませたり、またその逆にピーナッツのドイツ語にカテリーナさんの日本語の歌をかぶせたりと、とにかく楽しいメドレーです。三人とも言葉がとても上手(に聞こえます)ピーナッツもドイツ語を相当稽古したんでしょうね。カテリーナさんの日本語もとても達者です。全然違和感ありません。

トラック20
続いては「Hits A Go Go Medley」という圧巻の約11分間のメドレーで、これにはカテリーナさんの他、彼女の実兄シルヴィオ・フランチェスコ、その他(すみません、名前知りません^_^;)の人達とこの当時流行していたヒット曲などを歌いまくり、という企画。
私自身は知らない曲も多いのでレビューできません。すみません。
知っている曲だけを挙げると「Wini Wini」(日本語タイトル:タムレ第一番)、「レット・キッス」「イエロー・サブマリン」「テネシー・ワルツ」「夜のストレンジャー」「メロー・イエロー」「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」(メリー・ポピンズの挿入歌、この歌初めてドイツ語で聴きました)「テキサスの黄色いバラ」「日曜はダメよ」「ショウほど素敵な商売はない」などなど。

トラック21
ピーナッツ・ベンダー(南京豆売り)

トラック22
さよならキューバ

トラック23
パリのめぐり逢い

トラック24
センチメンタル・ジャーニー

トラック25
テネシー・ワルツ

以上の5曲は、ドイツでリリースということを考慮して多少言葉が理解できなくても聴きやすい、あるいは英語で有名な曲として選曲したのではないかと思われます。
全て日本(キングレコード)でリリースされたものを使用しています。

さて、期待していたブックレットですが、やはり応えてくれました。
24ページに及ぶ冊子で、ピーナッツのドイツでの活躍を紹介する写真や解説がびっしりと書かれています(と、思う。)ドイツ語が解らないのでなんて書いてあるのか全然・・・(涙)。


そして、エレクトローラ社でのレコーディングデータが載っていました。
1964年10月25日 7YCR 1552 Souvenirs aus Tokio
7YCR 1553 Happy Yokohama
7YCR 1554 Hey Kap'ten, fahr' nach Hawaii
7YCR 1555 Wo ist der Boy, den es zweimal gibt
1965年 4月14日 7YCR 1616 Heut' Abend
7YCR 1617 Nagasaki-Boy
1965年 6月23日 7YCR 1644 Ein weisses Pony
7YCR 1645 Schwarzer Peter
1966年 9月24、25日 7YCR 1687 Liebe kann man nicht beschreiben
7YCR 1688 Aha
7YCR 1695 Ein weisses Schiff
7YCR 1696 Hallo Liebe, bitte melden
1967年 7月 2日 7YCR 1763 Bye, bye Yokohama
7YCR 1764 Fudschijama Moon
7YCR 1765 Golden Town
7YCR 1766 Zuckersus wie Ananas

◆さて、ここでこのCDをどうやって買うか、ということなんですよね。
私は今回いつもお世話になってる方に買っていただきました。
日本からどうやって買ったら良いかははっきり言ってよくわかりません。すみません。
以下に販売しているサイトを紹介するので、購入できそうな方はチャレンジしてみてください。

Bear Family Records 発売元 ドイツ
 Search / SucheからArtist:欄に「peanuts」と検索すると「Souvenirs aus Tokio」と言うタイトルが出てくるのでそれをクリック。

abc-CD CDショップ ドイツ
 Globalsucheの欄に「peanuts」と入力してGOで検索。まん中に検索結果が出ます。
 結果の上から4つ目位に「sourvenir aus Tokio」があります。スピーカーマーク付きのdetailsを選ぶと右側に曲名と音を聞ける数字が出てきます。全曲試聴が出来ます。

CD Universe CDショップ アメリカ
 Quick Searchから「peanuts」と入力してGOで検索開始。
 「Souvenirs Aus Tokyo」 Germanyと表示されます。
 またここのショップには新星堂ワタナベレーベル(かつてのアポロン系)
の「ザ・ピーナッツ・ベストアルバム」もあります。

HMV 皆さんよくご存知のお店
 インターネットで簡単に購入できるようです。
 約3000円です。

以上今回のドイツでのCD発売のニュースでした。
一人でも多くの方がこのCDを手に出来れば私としてもうれしいのでお力になりたいと思います。

◆nazzさんありがとうございました。

◆このCDはその後日本の大手のチェーン店でも取り扱い、簡単に買うことが出来るようになりました。パチパチパチ!
店頭に無ければ取り寄せてもらえるはずなので購入を考えている方は是非買ってください。
◆“きたロク”さんからこのCDの解説の日本語訳をいただきました!
 みなさん、有難く読みましょうね!
 では下をクリック!
 
2004年3月26日追加


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