EB-366 <45回転・モノラル盤>
EB-366 A面  月影のナポリ
  • S.Skylar,Migliacci,Filippi
  • 訳詩   千家 春
  • 編曲   宮川 泰
  • 演奏   シックス・ジョーズ・ブラス・セクション
B面  白鳥の恋
  • Tschaikowsky-Bobby worth
  • 訳詩   千家  春
  • 編曲   宮川  泰
  • 演奏   東京キューバン・ボーイズ
上と同じ「EB-366」盤のジャケットですが「ザ・ピーナッツ」の文字の「ツ」のあたり(ユミさんの背中あたり)のレンガの傷が修正されています。
SEB-1<45回転・ステレオ盤>
SEB-1 記念すべきピーナッツのステレオシングル盤第1号、
そして新番号帯「SEB」の1番でもあります。

「レコードの解説より」

「月影のナポリ」

ロッカ・バラード調の軽妙なラヴ・ソングです。
南国イタリアでは、月の光も恋の魔力を秘めて いるようです。

「白鳥の恋」
ご存知のバレエの“白鳥の湖”(チャイコフスキー)の中でも
最も有名な“白鳥の動き”(モティーフ)をテーマに した
新しいポピュラー・ソングです。

ザ・ピーナッツ初期の大ヒット曲としてベスト盤のレコードにも必ずと言って良いくらい入ってる曲なんですけど、私がピーナッツを好きになりはじめ、それから意識してテレビなどで見る限りではこの歌を歌っているのを見たことがありません。さよなら公演の「ザ・ヒット・パレード・メドレー」にも入ってなかったんですよねぇ。
逆に森山加代子さんの方はテレビに出れば必ずこの歌を歌われていました。
世間的には「月影のナポリ」といえば森山加代子、と言う認識だったのかな。
当時の状況はどうだったんでしょう。
でもピーナッツ盤も発売時には「東京で売れているレコード」の1位になってるんですよね。(ミュージックライフ誌参考)で、すぐに森山加代子盤が売れ出して1位を譲ってます。

何かで読んだのですが(忘れました)森山さんがこの歌をレコーディングする時に歌のテンポをピーナッツのよりも遅くしてください、と言ったということです。確かにピーナッツ盤と森山盤を聴き比べるとテンポは全然違いますね。私はピーナッツのスピード感あふれるものが好きなのですが、この時の加代ちゃんの意見を聞いたディレクターだかスタッフだかが「これはピーナッツ負けたな」と思ったそうです。
今改めて聴いて見るとどちらのものもそれぞれの味わいがあって両方とも好きです。特に加代ちゃんは今でも元気な姿を見せてくれているのでうれしいです。ただ歌は相変わらずあぶなっかしいですけど・・・(ゴメンネ、でも加代ちゃんも好きだから!)
数年前の40周年のリサイタルでは喉の具合が悪くて不本意なリサイタルだったらしいので、良くなったらまたやってほしいな。


あと、この歌の訳詞(作詩)者の千家春さんが実は岩谷時子さんだった?という新事実が判明!?
“岩谷時子作品集〜サントワマミー”と言うCDに岩谷さん御本人のコメントが載っていましたが
果たして真実は・・・?


カイリーナ・ヴァレンテ(両面共日本語)
カテリーナ・ヴァレンテ 1960年

甲斐智枝美
甲斐智枝美 1982年
“月影のナポリ”と言えば、イタリアのミーナのヒット曲として有名ですね。
彼女自身のレコードも二種類あって、一つは単に普通に歌っているもの。もう一つはザ・ピーナッツ張りに一人二重唱しているものです。
どちらもわりと声を張り上げて若さいっぱいの歌い方っていう感じ。
欧米の曲に多いと思うのですがVerse(でいいのかな?)歌の前部分が少しあって、それから♪ティンタレラディルンナ〜に入ります。
ミーナの歌をCD一枚通して聴いてみると、この“月影のナポリ”よりも“しあわせがいっぱい”や“砂に消えた涙”のような曲のほうが良くて“月影のナポリ”はあんまり感動しないんだけど、やっぱりピーナッツや加代ちゃんの方を聴きなれているからかな。

そして、ザ・ピーナッツと言えばカテリーナ・ヴァレンテ。
実はカテリーナさんもこの“月影のナポリ”をレコーディングしていたんですねぇ。しかもB面扱い。A面は“月影のキューバ/MAGICA LUNA(マヒカ・ルナ)”なんと両方ともザ・ピーナッツと同じ歌詞で日本語で歌ってます。
当時彼女が契約していたドイツのレコード会社“TELDEC(テルデック)”と提携していたのがキングレコードだった関係で日本盤はキングのロンドンレーベルから出ました。そんなことからザ・ピーナッツの歌がお手本になったんでしょうか?
解説によると当時テルデックとの間に“独、英、仏、伊、瑞、西、そして日本語”で歌うと言う契約が交わされているそうです。最初の日本語盤は“お江戸日本橋”“浜辺の歌”“さくら、さくら”“花”の4曲で“花”ともう一曲(どの曲か不明)の編曲をあのハインツ・キースリング氏が担当しています。
この辺からザ・ピーナッツのヨーロッパ進出のチャンスを練っていたのかどうか(考えすぎ?)でも、つながりは着々と出来ていたようだし。
カテリーナさんの歌は両面共に素晴らしく良いです!多少日本語の発音に癖があるのは仕方のないことで、それを全く感じさせないリズム感とノリの良さはバツグン。ドイツやヨーロッパでは今でも現役で人気も高く例のベア・ファミリーからは3種類もCDボックスが出ているほど。
ここらで彼女が日本に残した軌跡を企画してもらえるとうれしいんだけど。
“月影のナポリ”は当時スリー・グレイセスも英語でカバーしてますが、どうもパッとしないんですよね。英語は堪能かもしれないけど三人の声を揃えることに意識を持って行ってるのか、無難に歌ってる、と言う印象しか持てないのですね。
“月影のキューバ”もダイヤモンド・シスターズがピーナッツとも加代ちゃんとも違う日本語歌詞で歌っていますがこちらもスリー・グレイセス同様綺麗な女声コーラスというだけで何も訴えるものを感じませんでした。このあたりがその後のザ・ピーナッツとの“差”を生み出したと思うのですが。
もしこの人達の歌を聴くことがあったらまた感想など教えてください。

さて、それから10年の時を経て80年代アイドルによってカバーされました。
その名は甲斐智枝美(かい ちえみ)
1980年代に入って歌謡界はちょっとしたオールディーズ風歌謡曲が結構盛んだったと思うんです。“なんとなくそれっぽい歌”が一杯ありましてそれなりに楽しい頃でした。
で、この方は“それッぽい歌”じゃなくモロカバー曲を出したんですね。
タイトルこそ“誘ってルンナ”と変えてますけどザ・ピーナッツの“月影のナポリ”そのものです。
古い曲のカバーなんだけどあんまりそういうことも感じずその時代(1980年代の事ね)に合ってていたように感じました。
可愛らしく楽しそうに歌ってて好感が持てます。
でもヒットしなかったみたい・・・。
中古盤屋さんで時々見かけます。安いです(笑))もし興味ある方は聴いてみて感想などお寄せください。

尚、“誘ってルンナ”のレコードは
【Yellow Turn Table】のバクスターさんから提供していただきました。感謝!


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