EB-7038(モノラル盤) SEB-22(ステレオ盤)
A面  スク・スク withスマイリー小原 B面 カカオの瞳
  • Taratenos Rojas-F.Bonitay,A.Ferrei
  • 訳詩  音羽たかし
  • 編曲  宮川 泰
  • Rigual-Bradtke
  • 訳詩  音羽たかし
  • 編曲  宮川 泰
演奏  キング・シンフォネット
指揮  宮川 泰
「スク・スク」
スク・スクという言葉の持つニュアンスを巧み にとらえ、新しいリズムとして登場してきたの がこの曲です。 “スク・スク”という言葉の語源ははっきり致 しませんが、この歌をお聞きになり、そしてお歌 いになり、また踊ってくださる皆様がそれぞれの 感じ方で適当に解釈して下さって結構です。
最近スカイライナーズを率いテレビ・ステージ等 で、“踊るコンダクター”として、大変に人気の出 てきている、スマイリー小原氏の考案になる“スク スク”の魅力を存分にお楽しみ下さいませ。 レコードでも、ピーナッツとの対話でスマイリーの ハスキーなセクシー・ヴォイスがこれ又お楽しみ戴 ける趣向になっています。

「カカオの瞳」
元来、ラテンの佳曲として登場した、ポピュラー・ ソングですが、ピーナッツはカテリーナ・ヴァレン テ風にリィアレンジして歌っています。 最後の繰り返しの部分は、ピーナッツとしても初 めてのドイツ語ですが、よく精進のあとをみせて います。




ピーナッツが歌う“スク・スク”には二種類あることが引退時に判明しました。
それは引退記念として発売された“不滅のザ・ピーナッツ”というLP5枚組に収録されていたものです。
こちらの歌詞は
♪世界中どこでもすくすくばやり〜、♪麻薬によく似たスクスクの味〜となっています。
そして、シングル盤、当時のLPには
♪世界中どこでもすくすくばかり〜、♪なんともいえないスクスクの味〜と言うものです。
実際にどちらが先にレコーディングされたのかはわかりません。
しかし、この歌が何年も後に再録音されたとは考えにくいので、ほとんど同じ時期にレコーディングされたと思うのですがいかがでしょう?
推測としては“麻薬”バージョンが先に完成していたものの、やはり良くないということで急遽差し替えられたのでは、と思う、と言う御意見を以前インファントさんからいただきました。私もそうじゃないかと思うのですが・・・。

で、実際に両方を聴き比べて見ると、まあたいして差はないのですが、若干“麻薬”盤の方が音の厚みとスピード感がある気がします。シングル盤の方はリズムの取り方が遅めでカクカクと硬い感じ。オーケストラの音も楽器少ないんじゃない?と思ったのですが・・・。
“スク・スク”シングルバージョンが入ったLP “スク・スク”“麻薬”歌詞バージョンが入ったLP

この年レコード各社が“ドドンパ”、“パチャンガ”に続いて“第三のリズム”としてブームに乗せようとしたのが“ニュー・リズム・スク・スク”でした。
こういう解説を読んでじゃ“スク・スク”っていったい何なの?という疑問がまたふつふつと(笑)
で、レコード探し、そして90年代に入って日本のレコード各社からオールディーズもの、リズムものなどいろんなコンピレーションものが出たので、比較的手に入りやすかったです。
同じメロディーにそれぞれ違う歌詞で歌われたもので、このなかではコロムビアの丘 優子盤が、大阪弁で歌われておりなかなかおもしろく仕上がっています。

また、これらの他に和製スク・スクとでも言うか、オリジナルのスク・スク物も7月から8月にかけて次々と発売されました。
キングでは仲宗根美樹の“ふたりでスク・スク”なんてのもあります。
が、結局ヒットしたのはザ・ピーナッツ盤のみで、全く盛り上がらずに終わってしまいました。
以下は私がいろんなレコードや書物などからまとめた“スク・スク”の解説です。
(って全然たいしたことないけど)

“スク・スク”は1960年頃からヨーロッパなどで流行した音楽で元々はボリビアの音楽家“タラテーニョ・ロハス”の作品。
彼はボリビア東部のエル・トロピコ地方で踊られている“タキラリ”のリズムに“バイヨン”の感じを取り入れて“タキラリ・トロピカル”というニュースタイルを作り、その形を使ってこの曲を書いたといわれています。
この曲が大ヒットして以来「スク・スク」という言葉がリズム名として使われるようになりました。

3年ほど前にその時点での“スク・スク”の集大成CDを作りました。
我がホームページでお正月企画の特典としてクイズに参加してくださった方に進呈したものです。
で、その後こんなのもあるよっと提供してくださったものもあり以下のリストに追加してあります。
きっとまだ他にもあるでしょうね。
これだけ世界中のアーティストが取り上げた曲もそう多くはないんじゃないでしょうか。
歌あり、演奏だけのものあり、オリジナリティーを追求したため、かえって滑稽になったものなどなど・・・“スク・スク”って理屈ぬきで楽しい曲です。

01 みんなでスク・スク/石川進
02 LAURIE JOHNSON &HIS ORCHESTRA
03 ザ・ピーナッツ1
04 カテリーナ・ヴァレンテ
05 リコ・ラテン・オーケストラ   
06 東芝オール・スターズ   
07 ファイブ・サンズ
08 スマイリー小原とスカイライナーズ
09 丘 優子   
10 竹越ひろ子
11 島 あけみ
12 東京キューバン・ボーイズ
13 ダニー飯田とパラダイス・キング
14 竹中直人
15 バンボ・ルガロ楽団
16 フェリックス・デ・イパカライとパラグァジョス
17 ピン・ピン
18 西田佐知子
19 ニーナとフレデリク
20 レベッカ・パン
21 ザ・ピーナッツ2
22 ザビア・クガート楽団
23 Belisario Lopez y Su Charanga
24 レオン・ポップス・オーケストラ

01 みんなでスク・スク/石川進
    (台詞部分抜き出し)

02 LAURIE JOHNSON & HIS ORCHESTRA
   この楽団の演奏はは外国の「HITS OF THE 60s」というオムニバス盤に
   収録されているものです。が、詳細はわかりません。

03 ザ・ピーナッツ1
   ザ・ピーナッツの「スク・スク」は2バージョンありどちらが最初の録音かわかりませんが、
   歌詞が少し違います。こちらは♪世界中どこでもすくすくばやり〜、
   ♪麻薬によく似たスクスクの味〜となっています。

04 カテリーナ・ヴァレンテ
   彼女とザ・ピーナッツは切っても切れない間柄で競作盤も数多く出ています。
   カテリーナの歌う「スク・スク」も実に楽しそうに聞こえます。

05 リコ・ラテン・オーケストラ
   実演活動の実績が無いようなのでビクターがレコーディング用に編成したと思われる
   オーケストラ。1961年当時の録音。

06 東芝オール・スターズ
   1961年発売の25pLP“今宵踊らん第8集”より
   この当時流行したダンスリズム集。無難な演奏。

07 ファイブ・サンズ
   その名の通り5人編成の日本人によるバンドです。1961年発売の東芝フォノ・ブックより 

08 スマイリー小原とスカイライナーズ
   1961年発売の“スマイリー・ヒット・パレード”より。
   スマイリーさんの掛け声と共に楽しいスカイライナーズの演奏。

09 丘 優子
   コロムビアからは大阪出身の丘がユニークな大阪弁で歌っています。
   大阪弁は、話し言葉がそのまま歌に出来るので楽しいです。

10 竹越ひろ子
   当時の競作盤を続けます。ビクターからは当時力道山が経営するナイトクラブ“リキ”の
   専属だった竹越ひろ子が歌いました。歌詞がちょっと単調で面白みに欠け残念。

11 島 あけみ
   テイチクからは1961年7月に島あけみでリリース。
   こちらは日本語の歌詞を上手くあてはめていると思います。


12 東京キューバン・ボーイズ
   1967年に発売された“ラテン・リズム入門”と言うLPに収録。
   そのタイトル通り教科書的な演奏でラテン・リズムのはじける感覚が無いのが残念。

13 ダニー飯田とパラダイス・キング
   キューピーの愛称で人気のあった石川進在籍時の録音。

14 竹中直人
   竹中直人がスネークマン・ショーと組んでリリースしたアルバム
   「かわったかたちのいし」の中に収録。歌詞はパラダイスキングのものと同じ。

15 バンボ・ルガロ楽団
   詳しい事はわかりません。1960年代に活動していたと思われます。

16 フェリックス・デ・イパカライとパラグァジョス
   パラグアイのボーカル&演奏グループ。1970年9月発売のLPより。
   当時の南米音楽の新チャンピオンとレコードの解説にあります。

17 ピン・ピン
   “スク・スク”をヨーロッパでヒットさせたグループのようですが詳しい事はわかりません。
   1961年春頃ヒット。

18 西田佐知子
   西田さんははレコード会社の関係からか初期のカバー曲についてはヨーロッパの音楽を
   よく歌っていたようです。
   ザ・ピーナッツとの競作も多く「コーヒー・ルンバ」「夢のナポリターナ」「君去りし夜」
   「月影のキューバ」そしてこの「スク・スク」などあります。

19 ニーナとフレデリク
   世界中に“スク・スク”を広めた功労者。英語の歌詞の内容はそのまま
   ザ・ピーナッツの歌詞に訳されているようです。1961年6月発売。

20 レベッカ・パン
   1960年代から2000年の現代まで現役のアジアを中心に活躍の息の長い歌手&女優。   

21 ザ・ピーナッツ2
   ピーナッツのもう一つの歌詞は♪世界中どこでもすくすくばかり〜と♪なんともいえない
   スクスクの味〜というものです。こちらのバージョンは先のトラック03に比べて
   少しテンポが速く、演奏も心なしか薄っぺらな感じを受けるのですが、いかがでしょうか。

22 ザビア・クガート楽団
   実に軽快にそしてダイナミックにフル・オーケストラの魅力溢れる演奏です。

ニーナとフレデリクで、ボリビアで生まれた“スク・スク”が世界中で流行したのはこのレコードがあったからじゃないかと思われるのが“ニーナとフレデリク”のレコードです。
英語で歌われてて、結局歌の中でも“スク・スク”の意味ってあるようでない、とても曖昧なものになっています。
ふたりの言葉の掛け合い部分はほとんどそのままピーナッツとスマイリーさんのものに受け継がれています。

カテリーナ・ヴァレンテの歌唱は贔屓目もあるけど曲の雰囲気を上手く引き出しバツグンのリズム感で他を引き離していると思えます。

西田さんはやっぱり流行歌の方が似合っているな。
竹腰ひろ子さん、元々力道山の経営するクラブでジャズを歌ってたんですってね。そんな頃のレコーディングでしょうか。
でもこの歌詞が、ほとんど意味のないもので・・・。

さて、B面の“カカオの瞳”・・・
ピーナッツのシングル盤の解説にも書いてあるように完璧にカテリーナ・ヴァレンテのコピーです。
全くといっていいくらいおんなじ。
唯一、宮川先生のアレンジで♪ッボヨ〜ンという部分だけがピーナッツ盤には加わってて工夫されてます。(笑)


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