ジャズコーラスの祭典
40TH VIDEO JAZZ RECITAL
TOKYO・VIDEO・HALL
DEC.20.1958

五・六年前まで、日本では、ヴォーカル・コーラスというものは、全く影の薄い存在でした。
近頃のような、盛んなコーラス・ブームを目の前にしては、到底信じられないことですが、事実だったのです。
レコード会社には、"コーラスのレコードは絶対に売れたい。したがって発売しない。"
という不文律がありましたし、当時来日したアメリカの著名コーラス・グループ、
インク・スポッツ、デルタ・リズム・ポーイズなども、たいした歓迎を受けませんでした。
もっとも、ブライト・リリオなど極く僅かの数のグループが、それも米軍キャンプを廻っていた時代なので、
一般ファソの関心がなかったことも無理がありません。
こうした草創期にくらぺると、日本のコーラス・グループも立派になったものです。
ざっと数え上げたところで、十以上の著名グループが、ラジオ、テレビ、更には映両にまで進出、
大活躍しているのですから、隔世の感があると云えます。
コーラスはファンの要求と合っていた。だから流行したのだ、と云ってしまえば、それだけのことかも知れません。
しかし、3年も前に、コーラス・グループを一堂に集めた"コーラス・リサイタル"を企画した、ヴィデオ・ホールの協力的な態度が、ブーム招来の大きな力となっていたことは、見逃すことのできない事実です。
年に一度のこのリサイタルで、一年間の研鑚の結果を発表、ファンの皆さんに批判して頂くという、このリサイタルの主旨が、どれだけ、コーラスの人達の励みとなっているか、想像以上のものがあるようです。
とにかく、12月の書入れ時、しかも土曜日の昼夜、損得抜きで、このリサイタルに出演しようという全員の意気込みだけ一でも、十分にお分り頂けると思います。
とにかく、ヴィデオのジャズ・コーラス・リサイタルは、今年の最後をかざるにふさわしいコンサートです。
【プログラムより】

今年(2004年)はザ・ピーナッツのデビュー45周年ですね。
そのザ・ピーナッツのデビュー直前の1958年(昭和33年)12月の“ジャズコーラスの祭典”のプログラムです。

まだ、“ザ・ピーナッツ”というチーム名は付いてなくて“伊東シスターズ”と名乗ってます。
このころは“なんとかシスターズ”ばやりだったのかな?
出演している女性グループは全部“シスターズ”。

渡辺プロがみっちりと稽古をつけ満を持してのレコードデビューに先駆けてのお披露目だったのでしょうか。

プログラムの紹介欄には“1959年の最大のホープ”と賞賛されています。
前途洋々のスタートを切ってこれから輝かしい歌手生活が始まるという希望と期待に満ちた頃だったのでしょうね。。

当日の曲目は“マイアミ・ビーチ・ルンバ”と“ジャニー・ギター”のようですが“ISLAND IN THE SUN”という曲も歌ったようです。(未確認)
この時のコーラス大会ご覧になった方は・・・いらっしゃらないでしょうねぇ・・・。

ブライト・リズム・ボーイズ トリオ・ロス・チカロス ダイヤモンド・シスターズ ハロナ・リズム・ボーイズ リリオ・リズム・エアーズ クリスタル・シスターズ フォー・コインズ ロス・アミゴス 当日の演奏曲目 伊東シスターズのプロフィール リトル・シスターズ 伊東シスターズのプロフィール


ピーナッツのプロフィールへ戻る