SKK-202
おしゃべりな真珠 《安井かずみ作品集》
日本レコード大賞作詩賞受賞記念発売 全作品 作詩:安井かずみ |
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【SIDE A】
- おしゃべりな真珠(作・編曲 いずみ・たく)
- 忘れたはずなのに(作・編曲 宮川 泰)
- 青空の笑顔(作・編曲 宮川 泰)
- 歌はわが心(作・編曲 東海林 修)
- 歌を教えて(作・編曲 宮川 泰)
- キャンディー・ムーン(作・編曲 宮川 泰)
【SIDE B】
- 明日になれば(作・編曲 宮川 泰)
- すてきなカプチーナ(作・編曲 宮川 泰)
- ごめんなさい(作曲:松宮庄一郎 編曲:宮川 泰)
- マイ・ラブ(作・編曲 宮川 泰)
- あのひとのくせ(作・編曲 東海林 修)
- 夕陽が似合う(作・編曲 東海林 修)
◆伊東ゆかり(SIDE A:1,5) (SIDE B:2,5)
◆ザ・ピーナッツ(SIDE A:3,6) (SIDE B:1,4)
◆梓みちよ(SIDE A:2) (SIDE B:3,6)
◆岸 洋子(SIDE A:4)
◆ザ・ヒット・パレーダース(SIDE A:5)
◆レオン・ポップス・シンガーズ(SIDE B:1) |
◆このLPレコードは伊東ゆかりに書いた「おしゃべりな真珠」が1965年度日本レコード大賞・作詞賞を受賞したのを記念して作詞家「安井かずみ」の作品集として発売されたものです。
◆この当時はレコード会社の関係で他社所属歌手の歌を一枚に収録するのが難しかったようで弘田三枝子「ひとつぶの真珠」、園まり「何も云わないで」、中尾ミエ「おんなのこだもん」、三人娘競作盤「聞いちゃった!歌っちゃった!泣いちゃった!」などが入っていないのが少々残念です。
◆安井かずみさんは元々学生の頃に“みナみ・カズみ”というペンネームで外国曲のカバー盤の訳詞(作詞)をしていました。最初の作品は「GIブルース」だそうです。
「GIブルース」も違う歌詞で何人もの人が歌っているのでちょっと調べたら坂本九さんのものがみナみ・カズみさんでした。あ、そうか、シンコーミュージックにいたのだから東芝の歌手のものが多くなりますね、きっと。
ザ・ピーナッツのレコードでは1962年「レモンのキッス」があります。“安井かずみ”としては1964年の「キャンディー・ムーン」が最初の作品のようです。
作詞賞を受賞した「おしゃべりな真珠」は安井さんにとって10作目くらいの作品で、当時としては岩谷時子さんに続く女性作詞家として一躍注目されるようになりました。
◆元々体が弱かったので、子供の頃から家の中で出来ることをして遊んでいたそうで、結果絵を書いたり、ピアノを弾いたり、本を読んだりというスタイルを高校の頃まで続けていたそうです。
作詩をやるようになったきっかけというのは、何でもショパンの楽譜をヤマハに買いに行ったけど、お店に無くてそれなら、と出版元(シンコーミュージック)に直接出かけて、それから頻繁に出入りするようになり、譜面も読めるから、この会社が始めていた訳詞ポップスにも首を突っ込むようになったという、やはり非凡な方は違いますね。
◆レコード大賞の作詞賞に決まったときも、レコード会社の人から慌てふためいた電話が入りすぐに記者会見場に来るように言われたけど、レコード大賞も知らなかったそうだし、当時はまだ絵の勉強もしていてそちらをやりたかったらしいです。会見延ばしてもらえない?なんて言ったそうです。まあなんてのどかな時代ですかね。
◆作詩のコツは、絵を描いていたから「こういうテーマで行こう」とテーマさえ決まればあとは割りとすらすらと詩が出てくるそうです。行き詰ったという経験も無いとのこと。
◆このレコードジャケットのイラストは安井かずみさん自身が描いたものです。
◆1994年、肺ガンの為死去。享年55歳。
今回の安井かずみさんのことを調べるのに「ヤング1974年2月号」を参考にしました。 |
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安井かずみ作品集 恋のしずく
〜素晴らしい生き方を教えてくれた20の詩〜 KICS-423 1994年6月3日発売 現在廃盤 |
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1.恋のしずく
2.わたしの城下町
3.危険なふたり
4.草原の輝き
5.経験
6.折鶴
7.甘い十字架
8.ちいさな恋
9.指輪のあとに
10.シーシーシー
11.青空のある限り
12.何も言わないで
13.恋はウー・ラ・ラ・ラ
14.危い土曜日
15.リリー・マルレーン〜悲しい道
16.片想い
17.ちょっとだけストレンジャー
18.自由に歩いて愛して
19.若いってすばらしい
20.おしゃべりな真珠 |
伊東ゆかり
小柳ルミ子
沢田研二
アグネス・チャン
辺見マリ
千葉紘子
布施 明
天地真理
ザ・ピーナッツ
ザ・タイガース
ザ・ワイルド・ワンズ
園まり
梓みちよ
キャンディーズ
木の実ナナ
中尾ミエ
加山雄三
PYG
スクールメイツ
伊東ゆかり |
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安井かずみさんが亡くなられた後、追悼盤の形でこのCDアルバムが発売されました。
基本的に渡辺プロ所属の歌手達のものに限定されていますが、作詩賞を受賞した「おしゃべりな真珠」を含め1960年代後半から70年代中頃までの代表曲が収められています。これは渡辺プロの作品集としても優れた内容だと言えますね。
ただ、このCDも今では廃盤になっているので中古盤を見つけるしか聴くことはできないかもしれません。
あと、図書館などに置いてあるかもしれないですね。
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