TFC-1711〜5
懐かしの明治・大正・昭和 流行歌百年 1868-1968

発売時に通販で買ったCDBOXです。
元々渡辺プロ所属の歌手を中心にアポロンから1969年頃にテープで発売されたものから選曲してプラスその後のビクターやテイチクの歌手も追加された新編。
アポロンのミュージック・テープはレコード会社の枠を超えた録音が出来るため、なかなか侮れないものが多く、こういった全集ものにもよく珍しい録音が入ってるので、つい買ってしまいます。

このBOXにはCD5枚に年代順にヒット曲がいろんな歌手によって歌われています。
わずかですがオリジナルの歌唱も入っていますが基本的にカバー集です。

全部の曲を書くのは大変なのでザ・ピーナッツのだけ書き出します。
他の曲は発売元サイトなどで見てくださいませ。
コロムビア・ファミリークラブにあります。
  1. 1868-1924〜文明開化とハイカラソングの幕開け
    • 13:宵待草/ザ・ピーナッツ(音源は1971年のダブル・デラックスより)
  2. 1927-1937〜昭和モダンとレコード時代の到来
    • 1:ちゃっきり節/ザ・ピーナッツ(1970年のテープ“ちゃっきり節だよピーナッツ”より)
    • 7:祇園小唄/ザ・ピーナッツ(1963年LP“祇園小唄”より)
    • 14:小さな喫茶店/ザ・ピーナッツ
  3. 1937-1944〜戦時下と国民歌謡
    • ザ・ピーナッツ無し
  4. 1945-1959〜ニッポン復興とラジオ歌謡曲
    • 11:上海帰りのリル/ザ・ピーナッツ
  5. 1961-1968〜高度成長ニッポンと昭和歌謡
    • 1:上を向いて歩こう/ザ・ピーナッツ
    • 17:小樽の人よ/ザ・ピーナッツ/フォー・メイツ

曲目を見てもらえばわかるとおり、ザ・ピーナッツの“上海帰りのリル”と“小樽の人よ”の為だけに買ったようなもんですが(苦笑)他にも拾い物もあったので(こんな言い方は失礼だな)それなりに楽しめる全集ではあります。
“上海帰りのリル”のピーナッツの歌は聴く価値ありの絶品です。
タンゴ調のリズムに乗せてサビの♪リール〜リールーの部分のハーモニーは美しいです。
あと最後の♪誰かリルを知らないか〜の「リル」の言葉を音符に乗せるところもオリジナルの津村謙さんのように譜面どおりに歌えています。
他の人が歌ったのはちゃんと歌えていないことが多かったのでこの点評価大です。

じゃあ元になったアポロンのテープとはどんなものかと言うと、次のようなものです。

これにザ・ピーナッツの歌は

●大正・昭和初期編に“小さな喫茶店”“祇園小唄”
●戦後編に“銀座カンカン娘・上海帰りのリル”
●近代編に“上を向いて歩こう”
●現代編に“小樽の人よ”

以上があるようで、“銀座カンカン娘”をザ・ピーナッツが歌ってたとしたらこの機会に入れて欲しかったな。
あと、気が付いたのはこのテープが出たのは1969年頃と書きました。
もしそうならこのテープに入ってる「祇園小唄」編曲が小谷充、演奏がアポロン・グランド・ポップス・オーケストラと言う表記になってます。
もしこのテープ全部そうなら1963年の「祇園小唄」とは違うバージョンなのか?これも気になるところ。
だれかこのテープ持ってないかなあ・・・。

なんかアポロン(渡辺音楽出版)には、まだピーナッツの録音が眠っていそうな気がするんだけど・・・。



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