クレージーメキシコ大作戦 1968年4月27日公開 |
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製作 | 渡辺晋 大森幹彦 | ◆物語 日本で開かれたメキシコ展の会場から、秘宝のありかを知る手掛りとなる石像が盗まれた。盗んだのはムショ帰り早々の花岡組の忠治だったが、逃げる途中、ひょんなことから、石像は大酒飲みの酒森の手に渡った。ぬけ目のない酒森は美術専攻の学生絵美に偽物をつくらせ、それを五百万で花岡組に売りつけたのだ。 花岡組はアメリカのギャングのボスから石像を手に入れろと命令されていたのだった。偽の石像を待って花岡は秘書の光子とアメリカに飛んだが、光子と結婚するつもりの忠治もその後を追った。 一方、酒森はギャング団のボスが悪性の癌にかかり、名医中村博士に手術させようと日本に来たケンに中村博士と間違えられてアメリカに連れられて行った。 また、殺人事件に巻き込まれた銀行員の鈴木は、刑事に追われて新婚旅行の行先であるアメリカに逃げ出した。花嫁の雪子もその後を追った。その頃、酒森はデタラメにやった癌の手術が成功し、ボスから感謝されたが、居合せた花岡親分に石像が偽物と見破られ、追われてメキシコへ逃げた。 そこには忠治と鈴木がいて、同じ日本人ということで、行動を共にすることになった。 ある日、美しいメキシコ娘マリアから石像の秘密はピラミッドに隠されている秘宝らしい、と聞いて、三人はピラミッドを捜し回り、ついに大秘宝のありかをさぐりあてた。そのあと、三人はアカプルコに豪遊としゃれこみ、そこに来ていた絵美、光子、雪子と再会した。 しかし、彼らをギャング団が狙っていた。一味はまんまと酒森たちの持っていた大量の宝石を手に入れたが、そこで格闘になった。知らせで駆けつけたメキシコ警察はギャング団を取り押さえ、酒森たちはメキシコの秘宝を救った大恩人ということになった。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
脚本 | 田波靖男 | |
監督 | 坪島孝 | |
監督助手 | 浅野正雄 田中寿一 今村一平 |
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撮影 | 内海正治 | |
撮影助手 | 伊智地昭亘 近藤明 中尾成雄 吉原修 |
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音楽 | 宮川泰 萩原哲晶 | |
美術 | 竹中和雄 | |
美術助手 | 福迫望 白木勝彦 秋森直美 |
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照明 | 小島正七 | |
録音 | 増尾鼎 | |
整音 | 下永尚 | |
スチール | 石月美徳 | |
編集 | 武田うめ | |
合成 | 三瓶一信 | |
製作担当 | 島田武治 | |
現像 | 東京現像所 | |
衣裳デザイナー | 柳生悦子 | |
衣裳 | 藤崎穂恵 | |
結髪 | 中尾さかえ | |
技髪 | 山田順二郎 | |
メーキャップ | 鈴木佳明 | |
記録 | 野上照代 | |
メキシコ国立劇場ショー | ||
企画構成 | 河野洋 田村隆 | |
監督 | 小谷承靖 | |
振付 | 小井戸秀宅 | |
出演 | ||
酒森進 | 植木等 | |
清水忠治 | ハナ肇 | |
鈴木三郎 | 谷啓 | |
塚田刑事 | 犬塚弘 | |
石山 | 石橋エータロー | |
日系人ケン | 桜井センリ | |
留学生立原 | 安田伸 | |
村山絵美 | 浜美枝 | |
相川雪子 | 園まり | |
秋本 | 大空真弓 | |
由香利 | 春川ますみ | |
大和の女将 | 東郷晴子 | |
鈴木うめ | 浦辺粂子 | |
大林令子 | 浦山珠実 | |
大林常務 | 十朱久雄 | |
伊沢 | 藤岡琢也 | |
花岡平造 | 田武謙三 | |
松村 | 中丸忠雄 | |
中村博士 | 藤田まこと | |
マリア | アンナ・マルティン | |
ベン・ケーシ | ハロルド・コンウェイ | |
ルウ・コステロ | デッド・ガンサー | |
アル | ミシェル・ウーハー | |
コステロの子分A | 草川直也 | |
コステロの子分B | オスマン・ユセフ | |
保護センター警官 | 人見明 | |
大学病院の看護婦 | 豊浦美子 | |
アルバイト学生 | 加藤茶 | |
パトロールの警官 | いかりや長介 | |
パトカーの警官A | 荒井注 | |
パトカーの警官B | 仲本工事 | |
パトカーの警官C | 高木ブー | |
メキシコショー出演 | クレージー・キャッツ ザ・ピーナッツ 中尾ミエ |
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◆物語はクレージー・キャッツの一連のものと同じように植木等を中心に奇想天外(だけどここまで来るともう毎度おなじみのような感じですね)な展開とこんなのありぃ?というもの。でも途中でピラミッドの中に入り秘宝を探す場面ではインディー・ジョーンズばりの特撮?でけっこう先端を行ってたんだなあという感じ。 あとはメキシコの観光映画的な部分もあります。公開が昭和43年4月で10月のメキシコオリンピックを控え宣伝も兼ねていたのかと言う気もします。 ◆見所はクレージーのメンバー7人が日本へ帰る旅費を稼ぐために開いた『VIVA!クレージー』というショーの場面です。 『シェリトリンド』というラテンナンバーをこれでもかという位にいろんな味付けをして楽しませてくれています。『東京音頭』風有り、植木さんのステテコ姿有り、この当時大流行のGS・ミリタリースタイル有り、そしてそしてザ・ピーナッツの完璧なハーモニーが聴けるんですよ。 約4分半の短い時間ですが内容の詰まった楽しい場面です。 これだけ見るだけでも価値有りですよ。 ◆なんとこのショーの場面を収録したサントラCDが出ていたんです。 『クレージーキャッツ・トラックス(完結編)』TOCT-9181がそれです。 その時はピーナッツ主演の『私と私』挿入歌『ちゃっきり節』しか紹介していませんでしたが 映画を見てあらためてこの場面が良いと思ったのでお勧めします。 これは是非とも見て、聴いてもらいたいものです。 ◆「ザ・ピーナッツ・メモリーズBOX」にピーナッツの歌の部分だけの「シェリト・リンド」が収録されています。 ◆ところで製作スタッフの中の『抜髪』の山田順二郎はアンカーの双子の弟です。(うそです) ◆なおこの映画はnazzさんのご協力により掲載できました。ありがとうございました。 |
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