知らなかった・・・

ミルバ日本語盤
最初にこの歌を聴いたのは当然ザ・ピーナッツのシングル盤「ウナ・セラ・ディ東京」のB面としてでした。
もちろんこのレコードが出た昭和39年には聴いてません。
その後ピーナッツのレコードを集めるようになってから手に入ったものですけど、それまでのピーナッツの歌ってる曲調と「ウナ・セラ・ディ東京/知らなかった」が異質に感じたものです。
わりと可愛い歌が多かったピーナッツが突然大人の歌を歌った、と言う気がして。
曲全体から感じる雰囲気が違ったんですよ。
それとバックの演奏がどことなく「三大怪獣地球最大の決戦」で歌われる「幸せを呼ぼう」に似てるんじゃない?と思ったり。
で、この2曲のつながりを調べようと思ったわけです。

しかし、今から約25年も前にはゴジラ映画音楽も今ほどレコード、CDにはなってなくて「幸せを呼ぼう」もなかなかちゃんとした1曲の音楽として手に入れることは困難でした。
でもやがて「SF特撮映画音楽全集別巻<ヴォーカル編>」や、CDで「モスラ」関係のものをまとめて聴けるようになったのでうれしかったです。

で絶対同じ人がかいたと思ってたのに肝心の編曲が違ってたんですよね。
これには正直驚きました。
作詞、作曲はどちらも岩谷×宮川コンビ。
編曲が「ウナ・セラ・ディ東京/知らなかった」が東海林 修センセ。
「幸せを呼ぼう」が宮川センセだったのね。
同じ時期の歌だと思うんだけどとにかくムードがよく似てるので絶対に同じ作家によるものと思ってました。
で、このころはピーナッツを大人の歌手への脱皮させる計画してたのかなと思えるほどムーディーな曲調なんですよね。
以前東海林先生質問させていただいたことがあります。

質問:宮川先生の代表曲である「ウナ・セラ・ディ東京」の編曲を東海林先生がなさったいきさつは?
回答:ピーナッツ姉妹がお宮のアレンジはもう変えて欲しいと渡辺晋に直訴して始まりました。

と言うことらしいので、ピ−ナッツさん自身が何か変化を希望してたのかもしれないですね。ともかくとても大人のムードの「ウナ・セラ・ディ東京/知らなかった」なのです。

で、ようやく本題です(笑)

いろいろレコードを探しているうちにいろんな人が「知らなかった」と言う歌を歌っていることがわかってきました。
元々1963年のサンレモ音楽祭の入賞曲らしいです。
でもこれだけ大勢が歌ってる割には今現在埋もれちゃってますね。
好きな歌なんだけどな。

歌手 歌唱言語 編曲 演奏
1 ミルバ イタリア語 不明 不明
2 ミルバ 日本語 若松正司 レオン・サンフォニエット
3 ミルバ 日本語ライブ盤 若松正司 1967年11月2日東京厚生年金ホール
武藤敏文とニュー・シャープ・オーケストラ
4 ザ・ピーナッツ 日本語 東海林 修 レオン・サンフォニエット
5 ペギー葉山 日本語 若松正司 レオン・サンフォニエット
6 朝丘雪路 日本語 岩井直溥 東芝レコーディングオーケストラ
7 中原美紗緒 日本語 記載なし 記載なし

日本語の歌詞はすべて三田恭次さんと言う方で、みんな同じ歌詞です。
今手元にあるものは以上の7バージョンなんですが、ミルバさんの代表曲として彼女もお気に入りのようですね。
すごく情感たっぷり、日本語もお上手です。
特に曲の終わりごろだんだんテンポを速くしてパッと終わるやり方(なんていうのか知りません)、それが逆に余韻を残して良い感じです。
ピーナッツ版は皆さんも聴いておられると思うのでそれぞれの感想など聞かせていただければうれしく思います。

ペギーさん、この方もカンツォーネがとても似合う方だと思う。メリハリの利いた歌い方が出来るのでシャンソンよりもカンツォーネ向きだと思ってるのですが最近はジャンル問わず精力的に歌われてて、この時代の方はいづみさんもそうだけど、歌に対するかまえ方が違いますね。歌のおばさん的なものよりはポピュラー聴きたい。
で、雪路さん、この方だけタイトルが「知らなかったの・・・」となってます。
が、おんなじ歌詞です。例によってしっとり、ねっとり、朝丘雪路の世界って感じ。
これじゃピーナッツ太刀打ちできないや。とてもユニークな「知らなかったの・・・」です。
中原美紗緒さんも若くして亡くなられて。
でこれは通販用商品の「カンツォーネ全集」というCD5枚組に入ってました。
ほんの数曲外国人が歌ってますけどほとんど全部キングの歌手が歌ってます。
当時キングレコードはヨーロッパのレコード会社と提携して日本にカンツォーネを積極的に紹介する会社でした。
毎年サンレモ音楽祭に日本から社員を派遣してレポートし契約を結び日本に紹介していたようです。
おかげで日本でもカンツォーネの人気が出たんですね。
中原さんもどちらかと言うとピーナッツに近い、なんていうかさっぱりとした歌い方でお色気も少なく(笑)雪路さんとは大違いです。
ペギーさんとは逆にカンツォーネはあまり合わない声質のような気もするけど・・・。
中原さん、昔「ペピト」も歌ってるんですよね。これをすごく聴きたいけど当時の25センチのLPしか出なかったみたいで、CD化を望んでるんだけど無理かなあ。

ミルバのイタリア語版、ライブ盤、及びカンツォーネの歴史については福島のたぬきさんから情報いただきました。(感謝!)
ザ・ピーナッツ盤
ペギー葉山盤
朝丘雪路盤
中原美紗緒版収録のCD


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