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J-POPヒット・パレード15 ヒストリー・オブ渡辺音楽出版
ザ・ピーナッツ・ヒット・コレクション
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  1. 恋のフーガ
  2. 恋のロンド
  3. 恋のオフェリア
  4. ローマの雨
  5. 銀色の道
  6. 東京の女
  7. リオの女
  8. なんの気なしに
  9. 指輪のあとに
  10. 気になる噂
  11. 悲しきタンゴ
  12. 野いちご摘んで
  13. 恋よさようなら
  14. ミッシェル
  15. 風のささやき
  16. シェルブールの雨傘
  17. お別れですあなた
  18. 浮気なあいつ
発売   1998年11月26日
      ワーナーミュージック・ジャパン

渡辺プロダクションと渡辺出版の足跡をレコードメーカーの枠を超えて企画されたシリーズのうちの一枚。

《ライナーノーツより》
女性ポップス・デュオの先駆者的存在として昭和30年代から40年代にかけて大活躍したザ・ピーナッツは、伊藤エミ・ユミの双子姉妹によるグループである。10代の頃から地元名古屋のジャズ・クラブで歌っていた彼女たちは、渡辺プロダクションにスカウトされて上京する。二人のレッスンにあたったのは渡辺晋社長の下でジャズ・ピアニストとして活躍した経歴を持つ作・編曲家の宮川泰であった。
 やがて同プロの製作するテレビ番組「ザ・ヒット・パレード」や「シャボン玉ホリデー」への出演で人気を博した彼女達は、ロカビリーやカヴァー・ポップスのブームを背景として「可愛い花」「情熱の花」などヨーロッパ系の洋楽作品を中心にヒットを放っていく。
 さらに昭和30年代の後半からは作詞家・岩谷時子と宮川泰のコンビによるオリジナル作品に挑戦、「恋のバカンス」「ふりむかないで」「ウナ・セラ・ディ東京」などのポップスのエッセンスを大胆に取り入れた“無国籍歌謡”をヒットさせて、昭和40年代から開花する歌謡ポップスの先駆けとしての地位を確立した。
 本CDに収録されているのは、彼女たちの活動の後期ともいうべき昭和40年代に残した作品であるが、シングル曲に留まらず原点とも言うべき洋楽スタンダードのカヴァーも含めてザ・ピーナッツの多面的な魅力が堪能できる一枚となっている。この時期の彼女たちのヒット曲には大きく分けて3つの流れが存在する。
 まず、「ザ・ヒット・パレード」のプロデューサーでもあったすぎやまこういちが作曲した「恋のフーガ」をはじめとするドラマチックでエレガントなヨーロピアンタッチの歌謡ポップス。続いて中村泰士を中心に作られた、やや歌謡曲寄りの御当地ポップスとも言うべき“女シリーズ”そして沢田研二のヒット曲を連発した元ワイルド・ワンズの加瀬邦彦が手掛けた、ロック色さえ感じられるダイナミックなポップスである。
 1975年(昭和50年)にザ・ピーナッツは惜しまれつつも解散、その後の二人は芸能界から完全に身を引いたまま現在に至っている。

ザ・ピーナッツのベスト盤は、毎年のように出ているので、今回のものも特別目新しいものではないだろうと思っていました。
しかし曲目を見て驚いたのは、デビュー曲をはじめ初期のカヴァー曲、「ふりむかないで」「恋のバカンス」「ウナ・セラ・ディ東京」なども入っていないことでした。
こういう選曲ってかなりの冒険だったのではないかと推測できます。
いつも買ってるファンだったらたまに趣向を凝らした選曲もいいけど、どうしてもこれは外せない曲、とか、不特定多数を購買層にした場合有名なヒット曲を入れないと買ってもらえない、ということがあります。
果たして売れ行きはどうだったのでしょうか。気になりますね・・・。
ちなみにこの「ヒストリー・オブ渡辺音楽出版」のシリーズはすぐに廃盤になってしまいました。
その後「渡辺プロ」管理曲は新星堂が契約して「ワタナベ・レーベル」として数多く発売されていますが、この「ザ・ピーナッツ・ヒット・コレクション」は再発売されていません。

 


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